関東地方はやっと梅雨明けらしい、外へでると意識が混濁とする暑さが待っている。

少しでも涼のある散策をかんがえ、石神井川の川沿いを 歩く事にした。

京浜東北線の東十条で下車し埼京線の十条方向へと向います。

ほどなく、十条中央商店街があらわれます。

 

どこにでもあるような商店街ですが、別名を十条演芸通りというそうです、いまでは珍しい大衆演芸場があり、

けっこうはやっているようです。

 

人の心の片隅には昔からのドサ回りの旅芸人のイメージがとおい過去の記憶として残っているのでしょうか...

入って見たい誘惑がありましたが、先があるので次回があればという事にして。

埼京線の踏み切りを超えると十条銀座商店街です、先ほどの商店街と違いアーケードがあるせいか、商店からの

冷房が歩きやすくしてくれる。

 

明るい商店街の裏通りにはまだ、こんなかんじの横丁がのこっていました。

十条の駅前をとおりすぎ、線路沿いに歩き石神井川の金沢橋を渡ると右側に加賀公園があります、猫の額ほどの小さな公園で真ん中に

小山があり頂上(?)では風がすずしさをかんじさせます。

 

ここは江戸時代、加賀前田家下屋敷跡で当時は72万平方メートルというおおきな回遊式庭園のある敷地だったそうです。

さすがに御三家につぐ加賀100万石ですね、それにしてもこんなにせまくなるとは....

ここから石神井川沿いに歩くことにします、川沿いの道は木々もしげり、アスファルトの照り返しもなく、しのぎやすい歩道となっています。

石神井川はこの付近では音無川とよばれているそうで、音無くぬぎ緑地、音無もみじ緑地などの名前がのこっていますがなぜその名

なのかはわかりませんでした。

この川は小平市の湧水が源流だそうで、このさき隅田川にそそぐまでの約25キロの川で、以前はすばらしい

川だったそうですが、今では両岸は厚いコンクリートになっています。

 

途中の緑地が川に近寄れる唯一の場所、そこに立つ憩いの水辺のモニュメントがかわいらしかったです。

昔はこんな風景だったそうで、広重も「名所江戸百景」で描いているほどの景勝地だったとか...

 

紅葉橋のたもとの寿徳寺は新撰組局長近藤勇の菩提寺 だそうで、この碑がそれを示していました。

板橋駅前の墓碑はこの寺の境外墓地との事だそうです、それにしてもこんな場所に菩提寺とはしりませんでした。

 

その先、金剛寺の石仏です、右の写真は寺の先にある音無さくら緑地にあった旧石神井川の自然露頭だそうで、

崖に東京層と呼ぶ今から12〜13万年前の地層があり当時は海底だった事をあらわしているそうです。

川沿いの散策もこの辺までとなり、暑さの街頭へとあがることになります。

暑さの路頭は次回という事で....

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