柴又を降りるとすぐ目の前から帝釈天参道が続きます。
意外と人出が多く、お年寄りから若いひとたちまでで狭い参道はいっぱいです、都内でも
特別な縁日でもない日に賑わっているのは浅草ぐらいしか記憶がありませんが人気のもとはなんなのでしょうか...
境内はせまいです、寅さんの映画では蛾次郎がよく境内を掃除していましたがおおきな境内だったような...撮影のテクニックかな。
柴又帝釈天とその参道はなぜか人をひきつける魅力があります。
帝釈天から5分ほどあるいたところに寅さん記念館があります。
入館料金は500円ですが、一度でも寅さんの映画を見たことが
ある人はぜひはいってみてください。
あの映画の1シーンがよみがえりきっと心がいやされますよ。
小さい記念館でしたが、撮影のセットや、ポスターが展示されていて、ポスターを眺めているとなんとなくしあわせになってきます。
数多くのマドンナのなかでは浅岡ルリ子の演じたリリーが一番よかった気がします、左は第48作「寅次郎紅の花」かな?
右の写真は映画で使われたセットです、意外とせまいですが、映画での団らん風景やらとてもなつかしいです。
帝釈天の裏手に山本亭があります、寅さん記念館の入場券とセットで入館券が購入できます、ここは大正末期に実業家の山本栄之助
氏の邸宅だったそうで、門は長屋門で和と洋の折衷の住居です。廊下と障子がなぜかなつかしいです。
山本亭の裏には江戸川の河川敷がひろがっています、寅さんがよく歩いていましたね。
右は矢切りの渡し、対岸の松戸までの10分程度の渡し船で渡船料は100円、川面すれすれの風景とギーコギーコという櫓の音を聞
きながらゆらゆらとゆれながらすすむと浮世から遠ざかってゆく気分にひたれました。
対岸は何もありませんが野菊ではなくコスモスが迎えてくれました、野菊という名の花は存在しないそうですが伊藤左千夫の小説
「野菊の墓」でヒロインの民子は「私はなんでも野菊の生まれ返りよ。〜」といい、政夫は野菊が大好きといった、遠まわしの表現
でしたが気持ちを精いっぱいつたえたかったのでしょう。
江戸川からずっと「野菊のこみち」がつずいています、約20分ほどで西蓮寺にある「野菊の墓文学碑」にたどりつきます。
碑には野菊の墓の一節が刻まれています。
金町から帝釈天、矢切りの渡しの散策はのんびりと歩けました。