吾妻橋から両国へ
11月もそろそろ終わりとなる頃、本所吾妻橋から隅田川沿いにあるいてみました。今回はあえて喧噪を避け浅草
にはたちよらず、吾妻橋たもとにあるアサヒスーパードライホールからの出発です。
高速からいつもみえるこのオブジェクトは「燃え盛る魂」をイメージした
そうですが、娘はいつも「う?ち ビル」とよんでいました。なぜか、子どもは
みなそう呼ぶみたいです。それはさておき、川沿いにあるいて気がつくのは、
ブルーシートのテント、本物のテントもありますが、住人にとってはこれから
迎える冬は厳しそうです。そういえば、最近上野公園も増えていますね。
おなじみの屋形船です。
定番メニューは揚げ立て天ぷらがどこも中心で2〜3時間の夜のクルージング
ディナーコースで、1万円前後です。
冷暖房完備で冬でもオーケーで、もちろんトイレ完備です。
川の匂いも風景の一部とかんがえれば川遊びも粋ですね。
ここは、横網公園(よこあみ)、左奥にちょっとみえるのが東京都慰霊堂、関東大震災、東京大空襲の遺骨163,000体
が納骨されているそうです。右の写真は大震災の火事でとけてしまった釘のかたまりが屋外展示してあります。公園内
には震災復興記念館もあり、見学してみると、当時の被害の大きさや、それにともなっておきた事件をかんがえると複雑
な気持になりました。入館料は無料です。
左は旧安田庭園ですが、明治の安田財閥の所有だったそうで、その前は江戸時代の大名屋敷跡、庭園はそれほど
大きくはなく近所の人にとってはよい散歩場所ぐらいでしょう、東京名園というにはちょっと.......
右はご存知、蔵前国技館、九州場所中なのでひっそりとしていて相撲博物館も休館でした。(休館日がおおい!)
これは両国駅ですが、レトロな外観だけがのこっていますが構内
はイマ風です。左となりはビアホール、もうちょっと熱かったら、ちょっと一杯
だったのでしたが。
駅の近所はやはり、ちゃんこ鍋やさんがおおい!
それとなぜか、予備校もおおい、私の場合は御茶ノ水の予備校でしたが...
両国と予備校 の関係はよくわかりません。
ここはお隣りの「江戸東京博物館」の明治の街並みを再現した模型。
入館料は一般600円ですが、なかは結構みごたえがあります。
ちょうどエノケンの特別展示をやっていましたが、歩き疲れで映画をみながら
ぐっすり昼寝、平賀源内の展示もやっていましたが、時間がなくパスでした。
これは両国から歩いて5分ほどにある京葉道路に通りにめんした回向院の
境内にある、鼠小僧次郎吉の墓です。手前の墓石は大分削れていますが、
ギャンブルのお守りになるという事で削ってもっていく人がおおいそうです。
そばにはなぜか削るため(?)の小石がおいてありました。回向院は1657年
の明暦の大火の死傷者約10万人を弔うために建立されたとか。
回向院のとなりには両国花火資料館があります。ワンルームだけの資料館ですがサイズ別の花火の原寸モデルの
展示や花火作りのビデオ放送もあり結構勉強になります。
以前ここの地名は本所松坂2丁目、現在は両国2丁目。
そうです、ご存知吉良上野介の上屋敷あとです。もうみるかげすらもない
100uたらずの跡地ですが、当時はなんと8400uもあったそうです。
屋敷跡の中には、吉良上野介の首を洗ったという井戸があります。
話のたねにいちどいかがですか。
両国界隈を散策中みつけた出羽の海部屋と大島部屋です。出羽の海部屋は師匠が元関脇鷲羽山、幕内力士は
金開山ですが九州場所では東前頭六枚目で惜しくも6勝9敗でした。一方大島部屋ですが入口の上にある手形の
模様が粋でした。
もうふたつほど相撲部屋がありました。左は二所の関部屋、ここは元関脇金剛が師匠ですが、幕内力士は不在、
右は駅そばにある、立浪部屋です。七代目師匠は元子結旭豊ここも現在幕内力士育成中という状態ですね。
浮き沈みの激しい世界で、師匠もお弟子さんも大変ですね。
ここは両国小学校となりの両国公園、公園内の奥の片隅にある稗が、勝海舟生誕の地の稗です。
勝海舟はこの場所「勝小吉」の実家で生まれ24歳まですごしたそうです。稗の文は隆盛の子孫の西郷吉之助の
字だそうでやはり、江戸城無血明渡しの縁は深いものがありました。
最後の稗ですが、「芥川龍之介生育の地」です。これはちょっと
気がつきにくい場所にありました。場所がわからず、あきらめて浅草橋
方向へ歩きだした途中偶然京葉道路の両国駅入り口付近の歩道橋
の下にありました。 この場所は母の長兄の家があり生後7ヶ月ぐらいから
ひきとられたそうですが何歳までここにいたかは........
昔はともかく、今は国道の間際で空気もかなりよくない場所でした。
もう日もくれかけはじめそうなので今回はこのへんで浅草橋へあるいてみます。
5時間ぐらいあるくと、そろそろ足もいやがっています。
次回は横浜あたりかな。