大分温泉とグルメの旅
大分市は以前、会社の友人が父の介護のため早期退職し帰郷した都市でした、
帰郷して間もなく友人の父が亡くなり、暇をもてあましていた彼女が遊びに来たら
と進めてくれ、まだ寒さが少し残る3月末、同じ同僚だったKさんと大分を訪れる
事にした、Kは鹿児島生れで私も同じ鹿児島生れという事もあり、けっこう気が合
っていた、最初は大分は遠く、交通費もかかる事から気がのらなかったが、Kは
よく帰郷していてジェットスターなら往復1,2000円代で行けるよとの一言で行く事
が決まってしまった。
ジェットスターは成田からのフライトがあり、羽田よりは交通の便がよいので、切符
を手配してもらった。
最近の飛行機の搭乗はとても便利になっていて簡単に登場ができるようになって
います、友人はWEBチケットを手配していて、そのまま搭乗ゲートへと行く事が
できるのです。
格安航空会社なので、駐機場は空港の遠くにあり、搭乗口からバスに乗って
移動します、空港をグルグルと回りちょっとしたドライブ気分かな。
もちろん機内へはタラップを登るので雨の日は大変かなと勝手に想像してしまう。
久しぶりの飛行機でやや緊張したが、なかなか飛ぶ様子がなく、そのうち
機内アナウンスがあり、荷物を預けた客が搭乗していないので荷物を下ろす
ため遅れるとの事、そんな人がいるなんてしんじられない...
友人は海外赴任経験が長く、こんな事は過去一回だけ海外で経験したぐらいで
珍しいという、その時は搭乗者全員が機内から降ろされ荷物の確認をさせられた
そうで、それにくらべればまあいいかなという。
30分ほど待たされやっとフライト、高所恐怖症なのでドキドキ!
ジェットスターは太平洋上空を飛ばず、日本列島上空のコースだそうで、ちょうど
南アルプスが綺麗に見え大満足です。
約2時間で大分到着です、友人の出迎えを受け、彼女の車でとりあえず、高速で
別府湾SAで昼食となりました。
SAにしてはなかなか凝った作りのお店で関東のSAではあまり見かけない専門店の
蕎麦屋さんでした、店名はMurata不生庵茜舎という洒落た名前です、注文したのは
大分では名物だそうで、とりの天ぷらがついた、とり天蕎麦を頼みました、意外にとり
が柔らかくさっぱりとした味わいでした,とりの天ぷらあなどりがたし....
大分といえば温泉、食後は温泉に直行です、友人のお気に入りの明礬温泉へと
行きました、明礬温泉といってもその地域一帯に何種類もの温泉があり、訪れた
のは紺屋地獄といわれる別府温泉保養ランド、ここはなにしろ鉱泥の露店風呂が
凄まじく、生れて初めての体験で、温泉の中はドロドロしてヌルヌルで転びそうに
なります、しゃがみながら入らないと足をとられ転んでしまいます、この露店風呂
は広さもあり混浴となっています、内風呂は中に数か所あり、むし風呂はすごい蒸気
で中がみえません、それにすごい熱さでパスしました。
露店風呂以外にも、混浴のお風呂もあり始めての女性の方は注意が必要ですね、
裸で鉢合わせも充分ありえるお風呂です。
泥だらけの身体は少しは洗えるのですが、上がり湯にもう一軒という事で、近くに
ある鉄輪温泉の鬼石坊主地獄へ移動、先ほどの紺屋地獄は入浴料金1,100円
と高めでしたが、こちらは600円とリーズナブルな設定です。
こちらは比較的近代感のある施設で露店風呂も2ヶ所、ひのきの薫る内風呂もあり
のんびりと温泉浴が楽しめ1時間以上出たり、入ったりして、最高のぜいたくな気分
にひたれました、別府温泉ならではでした。
駐車場から温泉への通路は、入場料がとられる坊主地獄がみえます、ここからは
沸きたつ地獄が垣間見え得した気分になれます。
鬼石の湯を後に、さっぱりした気分で大分市内にある友人宅へ向かいビールで
ほてった身体を潤しました、いや〜のんびり、まったり来てよかった....
しばらくのんびりして、夜の町へと待望のふぐを食べにいきます。
最初はなんといってもふぐ刺しですね。
数十年に食べた刺身は身が薄かった気がしましたが、なかなか厚めに切って
あり歯ごたえのしこしこ感がいいですね。
このお店の食べ方は肝をポン酢の中で潰し、そのタレにつけ刺身をたべます、
まったりとした、タレに歯ごたえのある刺身がうまくマッチして何とも言えない
味わいです。
ふぐに合うのは何と言ってもふぐ酒でしょう、香ばしさと、少しの苦みが甘めの酒
と程よい上品さを醸し出し胃の粘膜にしみていくのを感じます。
次の料理は白子の塩焼きです、一つずつポンカンの上に置かれ、酸味と塩味の
効いた白子が口の中でトロットして広がっていきます、なんともいえません。
こんどは塩焼きの登場です、塩焼きは初めての体験です、さっぱりとした味わい
でふかふかの食感はいままで味わった事がありません、ふぐはこんなにも美味しい
というのを感じました。
まだまだでてきます。
から揚げです、口の中でとろけるような柔らかさで、しつこさがなく軽い食感は
なんというか、味わった事のない白身魚という感じでした。
今度はふぐ鍋です、もうお腹も満腹状態で、ほとんど野菜は残してしまいました、
とても残念でした。
やっと、最後です、ふぐ雑炊ですね、ほんのりとした甘みが身体に優しいですね。
といっても、胃の中はわずかなすきましかありませんが....
昔から友人には、ふぐ、ふぐといっていたのでかなり気をつかって素晴らしいお店
に連れてってくれました。
交通費よりふぐのほうが高かったのはしょうがないですね。
友人宅に帰り、地酒の焼酎で再度、乾杯して再会を祝いました。
明日が又、楽しみで深夜に睡眠。
明日へ続く....