先日再び千住宿を訪れました。

数十年前になるでしょうか、入社したての頃の友人と再会する事となり北千住で待

ち合わせする約束をし、早めに家をでて、時間つぶしがてら北千住の街を散策する

事にしました。

彼とは入社して配属された神田にある営業所で一緒になり、わりと気があって一度、

木曽へ旅行へ行く約束をして東京駅で待ち合わせしたのですが、寝坊してしまい、

電話で起こされてあわてて東京駅へいった記憶があります、1時間以上も待たされて

も怒らず、じっと待っていてくれたので今でも再会する気になったのかもしれません。

北千住は以前も書いた事がありましたが、母の姉の娘夫婦が住んでいて、その息子

の家庭教師まがいの事を頼まれ、週に1〜2回訪れた事がある懐かしい町です、

その頃の叔母さんの家は築地で水産問屋を経営していて、けっこう羽ぶりがよかった

ようでした、叔母さんは真赤なフォードムスタングを乗り回していて憧れたものでした、

その叔母さんも数年前に誰に知らせる事もなく亡くなりました。

懐かしいといえば懐かしくもあり、少しものがなしくもあり、この駅を電車で通過する

時は時々あの頃を思い出してします。

そんな北千住の街ですが、駅前通りを数十メートル歩くと旧の宿場通りと交差します。

宿場町通りと横断看板に書いていますが、その下の通りは普通のどこにでもある

商店街といった感じです、通りのあちこちに点在する旧家がかって、この通りが

宿場だった事を感じさせてくれます。

以前、紹介した、横山家、吉田家、名倉医院がまだのこっていました。

横山家です。

千住絵馬の吉田家です。

名倉医院です。

 

このお店は印鑑屋さんのようです、看板だけがこの店が以前はLサイズ専門の

婦人服店だった事を物語っていました。

以前訪れた時は、街の駅はありませんが、初めて訪れた人でもこの案内所を

見ると、この通りは宿場町であった事を感じさせるでしょう。

普通の商店街と違って、一味違う商品を販売している店屋さんもありました。

靴屋さんですが、草履がずらっとぶら下がっています、人気商品なのでしょうか、

商店街を歩いている人の中には草履を履いてる人はみかけませんでしたが。

ここは、以前、営業していた梅の湯さんです、2011年2月に廃業したそうで、

建物だけが残っていました、昔は自宅にお風呂がある家は少なかったです

ね、小さい頃、おじいちゃんに連れられて銭湯にいった記憶がありますが

背中をごしごしこすられ痛かった事だけが記憶に残っています。

槍かけだんごかどやさん、改装したようで、店があたらしいです、店名の由来は

水戸藩士が江戸と水戸の間を往来の途中で、槍を立てかけた松の木にちなんで

つけた名前だそうです、風流な店名ですね。

この街では裏通りにも以外と面白い商店がたくさんありました。

何の映画で、でてきたんでしたっけ...これもゆるキャラになっちゃいましたね。

いまではこんなに大々的なタバコ屋さんも珍しくなりましたね、ほとんど

自販機なのに....

ここは写真屋さんです、レトロですね。

店頭の商品も35mmフィルムカメラです、懐かしい...ポスターの女の子は

だれだっかな。

もんじゃ屋さんがありました、今のもんじゃは具だくさんですが、昔のもんじゃ

は具はなにもなく水でといたソース味の小麦粉を鉄板の上で焼いただけでした。

焼きすぎた時のおこげを小さい匙ではがして食べるのがおいしかったな。

 

そろそろ待ち合わせ時間なので神社でお参りしてから行くことにしました。

千住本氷川神社は宿場町として栄えはじめた江戸初期の分社だそうで

味わいのある旧社殿でした。

今日はこのぐらいで.....

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