一時期、購入した製品のメーカーや、飲食店、物販店の会員登録に凝った事がありました、
たいした理由があったわけではないのですが、無料の応募キャンペーンやら、アンケートへの
回答で景品がもらえる事があって、ささやかな楽しみでもありました。
ビールの24缶入りのセットをもらって味をしめたことがあり、それ以来二匹目のどじょうはとうとう
つれませんでしたが、3月末か4月の早い頃、冠婚葬祭会社の日帰りバス旅行の応募があり、
応募したところ、珍しく当選してしまいました。
以前も日帰りバスツアーに当選した事があり、その時は、交通渋滞に巻き込まれながらも、
寝具店には1時間もたちより、昼食は2時すぎで、その後もおみやげ屋まわりがあり、かなり
がっかりして、日帰り無料バスツアーには警戒感がありましたが、まあ、今回は会員謝恩日帰り
バスツアーという名目につられつい応募してしまいました。
応募者本人は無料、同伴者1名3,000円、昼食付きというちょっとした格安旅行です。
コース内容は柏駅〜国際バラとガーデニングショー(西武ドーム球場)〜昼食〜小江戸川越
自由散策1時間〜鈴木酒造見学〜柏駅 という約9時間の行程でした。
最初は西武ドーム球場です。
最近は球場は西武ドームはおろか、後楽園ドームも行った事がなく、大分前にドームになる前の
後楽園球場が最後でした、そんな事もあって、まずドームの大きさにびっくりしてしまいました。
ところで本題のバラとガーデニングです。
普段は何気なくみていたバラですが、鮮やかな色、豪華さには改めて見とれてしまいます。
バラといえばやはり、ベルサイユのバラですね、バックのヒーローやヒロインが引き立ちます。
ガーデニングの方ですが、バラはやはり日本庭園より、イングリッシュガーデンが似合いますね、となりの
写真はユリです、強烈な香りをいやがる人もいるようですが、この甘い香りは身体全体を引き締めて
意識を高めてくれるような感じがします。
こんな家で、バラに囲まれた生活をするのも素晴らしいでしょうね、まあ、無理でしょうが...
1時間半近く見学していたのですが、あっというまに時間となり、昼食をはさんで川越へ移動です。
川越には有名な寺院があります、
830年頃、慈覚大師によって創建
された、喜多院というお寺です。
1599年第27代の僧正として天海
僧正が継ぎ、徳川幕府からの援助
により、繁栄しました。
上野の徳川将軍家の菩提寺の寛永寺が上野戦争により焼失した後、明治9年から12年にかけて、
喜多院の本地堂を上野に移設しそれが現在の寛永寺根本中堂となっています、明治の世になっても恩義
に対しての結びつきには感心するしかありません。
この建物は明治11年、埼玉唯一の国立銀行として作られた
第八十五国立銀行本店です、川越は明治26年に大火に見舞
われ、市内のかなりの部分を焼失したそうで、再建には耐火性
を重視した建物がつくられたそうです。
市内には多くの蔵ずくりの建物が現存し、いまでは、観光名物
となって楽しませてくれます。
しばし街並みをご覧ください。
いい街並みが残っていますね。
裏通りも昔の風情が残っていて、とてもいい感じですね。
ショーウインドーも凝っていますね。
お連れの方は、川越名物の饅頭の中に薩摩芋入りの「いも恋」やら、紫いもソフトクリームで
ご満悦になり、あっという間に自由散策1時間が過ぎ去ってしまいました。
さあ、次の見学地へ出発。
最後は作り酒屋、鈴木酒造の見学と試飲です、これも楽しみでした。
ここには、資料館が併設されていて、明治からの醸造に使用された道具や酒作りの様子を描いた
絵などが展示されています。
展示室の一角に、高野長英の書いたと思われる掛け軸がありました、長英は1939年(天保10年)
蛮社の獄で自首し伝馬町の牢屋敷に入り5年後の火災でそのまま脱獄しましたが最後は1850年
(嘉永3年)江戸で町医者として潜伏していたところ役人に踏み込まれ自殺(殺害?)しました。
彼は、17歳の1820年(文政3年)、郷里の水沢から親戚の反対を押し切って勉学のため江戸へ行き、
杉田伯元、吉田長淑等に学んだといわれています。
掛け軸には書いた時期が文政辛己初冬とあるので文政4年(1821年)の初冬の時期でしょうか、
そうすると、彼は18歳の頃になります、江戸時代のわずか18歳の青年が種々の国の書体で
「いろはにほへと〜」と書いているのは、やはり凡庸の人ではないですね。
ところで、楽しみにしていた試飲は鈴木酒造の本醸造酒「万両」でした、最近は日本酒も飲み口が
ジューシーな吟醸酒や純米大吟醸酒が好まれていますが、この万両は意外とさっぱりとして、
飲み口もよく、つい購入してしまいました。
ここで、本日の日帰りバスツアーは終了です、柏駅到着も6時近くとなり、お蕎麦でもという事で、
お連れの方とお蕎麦やさんへ。
日本酒をのんだせいか、メニューをみるとおひとり様一杯限定で山形の地酒「十四代」をめざとく見付け
ました、甘めの玉子焼きをあてに辛めの「十四代」をちびり、ちびりと、楽しい一日の幕を閉じました。
<戻る>